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ー東京・とある喫茶店・AM10時ー
カランコロン
翔「おざま~す…」
篠「あっ、遅いよニノ!」
20歳で大学にも行っていない二宮 翔はアルバイト先の喫茶店に入り
早速店長の篠崎さんに怒られた
翔「えっ?
ちゃんと時間通りに来ましたよね?」
篠「そうだけど、昨日の夜話したよね!?
今日の夜はあの人気なアイドルグループJPN47のメンバーが奥の個室を予約してきたから、出来れば早めに来て掃除手伝ってってさ!!」
篠崎さんは忙しそうに仕事をしながら言うにも関わらず、翔は自分のペースでエプロンを付けた
翔「大丈夫ですよ、うちの店きれいだし
埃だって1つもないですよ」
翔は席に座って雑誌を見ながらそう言った
篠「まったく、どうしてそんなに余裕なのかな……
あのJPN47だよ!?気にならないの!!?」
翔「自分、アイドルとか興味ないんで」
翔は視点はあくまで雑誌に向けたまま、篠崎さんに答えた
篠「つまんないの!
普段はかなり優しいイケメンなのに冷めちゃっててさ
あんた目当てで来てくれるお客さんたくさんいるんだよ?」
翔「別に冷めてる訳じゃなくてアイドルとか知らなすぎて好きになれないんですよ」
篠「ふぅ~ん……じゃあ今日知ることだね!
個室に品物運ぶ担当は全部ニノに任せるから!(笑)」
翔「えっ?」
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