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先「君の気持ちを知りたかったんだ……」
翔「……僕の?」
先生はその場から立ち上がり、窓から夜空を見ながら言った
先「優香は誕生日に君のお店で祝会を開いてもらった
そして偶然君に出会い、特別な想いを抱いた
優香はそれで…グループの卒業まで考えたんだ」
翔「えっ?」
翔を驚いた顔をして先生の背中を見つめる
先「その優香の顔を見たとき…何故かな?
君と出会ったのは偶然でも、優香が君を好きになるのは必然ではないか…と優香の目を見て思ったんだよ」
翔「あの…優香さんが僕をってあり得な「まぁ最後まで聞きなさい」
先生は翔の言葉を遮って続けた
先「そしてその次に確信したのは君の気持ちだ…
優香にとって君は生まれて初めての特別な人間なら、君にとって優香も特別な人間になれるとね」
翔「………」
翔は先生の言葉を否定出来ずにいた
先「そしてそれを行動に移してもらうために優香に嘘をついたんだ
本当に悪かったね」
翔「でも…僕は優香さんの首を絞めようとしました」
先「うん…
その行動は唇が切れるほど噛んで、血が出るようなものだったんだろう?
それに……君は優香から話を聞いて嘔吐し、大声を荒げたそうじゃないか
その行動の意味は…君だって分かっているはずだよ?
真実を聞いたからじゃない
4年間…君の探し求めたターゲットが……………
惚れた女だったことへの悲しみの叫びだったんだ」
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