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翔「……
そうかもしれないですね」
先「翔君…
優香を支えてやってくれないか?」
翔「……いいんですか?」
翔がそう言うと夜空を見ていた先生が振り向いて翔を見た
翔「俺……
恋愛禁止の掟破ってでも優香さんを好きでいますよ?」
先「……そもそも私は恋愛を禁止した覚えはないんだよ」
先生は翔の膝上で横になっていたにゃろを抱きかかえた
にゃろ「にゃっ!!」
にゃろは嫌がっているのか、先生の手を引っ掻いているが
それでも先生は離さず続けた
先「女性と男性がいる限り、恋が始まらないなんてあり得ないんだよ
現に明日香と拓也君はファンという関係からマネージャーにまで距離をつめて、お互いを大切に想っている
まぁ、卒業するまでは正式なお付き合いはしないとでも決めているようだけど」
翔「……」
先「アイドルに恋愛は人気を下げることが多い
だから恋愛禁止という条例が暗黙の了解としてJPN47にへばりついているのさ
しかし、私は恋愛をしてこそ見えてくるものもあると思っている
だから、私はメンバーが恋愛をしてもしなくてもどちらでもいいんだ」
翔「先生…」
にゃろは暴れに暴れて先生の腕から逃げて、今度は捕まらないように布団の中に潜り込んだ
そしてそれと同時に先生は深く頭を下げた
先「優香……
娘を……お願いいたします」
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