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富美ちゃんや穂高先輩が話していた、
中山くんの " 彼女 " 。
コワいけど、
真実を知りたい。
「Oバスターミナル行きS町経由……」
沈黙を守るなかバスが来てしまって、
空いている席に座る。
「吐くなよ」
そう言って、窓際に私を座らせて
そして中山くんは 携帯をいじっていた。
「そういや、河合ユリナさん、
君のアドレスも番号も知らないですが」
「……あ、ほんとだね」
何だか、話をそらされた気がするけど……
「はい、赤外線終了!」
でも
嬉しかったから、いいか。
「これで、メールできるな」
あなたの一言一言が
私を期待させるのに、
悪びれもなく
「ラーメン食っていく時間ある?」
笑顔を振りまくあなたは、
紛れもなく
私の大好きなひと。
できるだけ、失恋はしたくない。
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