君-2

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「ラーメンかぁ‥何がある?」 「うまかったん、に チャルレラかな」 「じゃ、うまかったん」 レイは豚骨味が好きみたいだった。 「しゃあねぇな合わせてやるよ、卵いる?」 レイは頷きながら ずっと携帯電話をいじっていた。 「できたよ」 「ちょ、伸びてるじゃん?!」 「器に移すとき、平等心がけてたら、時間くっちまった。」 テーブルの上のどんぶりの中で 麺は太くなっていた。 「男のくせに細かいんだよ!」 そう、笑うレイは 口は悪いのに 笑うとかわいくて ふと、 初恋に似た感じだった、 河合ユリナを思い出した。 "まるで正反対なタイプだよな" 毎日 レイをみて 毎日 会話をし、 毎日 中身に触れていたら、 淡い小2の時の思いは完全に薄れていたし 大人なレイの魅力に、 とりこになっている自分がいた。 "彼氏"がいないと ずっと勝手に思っていたレイに 好きな男がいると知ったのは 中2の終わり頃だった。
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