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「ラーメンかぁ‥何がある?」
「うまかったん、に
チャルレラかな」
「じゃ、うまかったん」
レイは豚骨味が好きみたいだった。
「しゃあねぇな合わせてやるよ、卵いる?」
レイは頷きながら
ずっと携帯電話をいじっていた。
「できたよ」
「ちょ、伸びてるじゃん?!」
「器に移すとき、平等心がけてたら、時間くっちまった。」
テーブルの上のどんぶりの中で
麺は太くなっていた。
「男のくせに細かいんだよ!」
そう、笑うレイは
口は悪いのに
笑うとかわいくて
ふと、
初恋に似た感じだった、
河合ユリナを思い出した。
"まるで正反対なタイプだよな"
毎日
レイをみて
毎日
会話をし、
毎日
中身に触れていたら、
淡い小2の時の思いは完全に薄れていたし
大人なレイの魅力に、
とりこになっている自分がいた。
"彼氏"がいないと
ずっと勝手に思っていたレイに
好きな男がいると知ったのは
中2の終わり頃だった。
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