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「なに?それ」 中山くんがビックリした顔で私を見た。 「………デマだよ」 私は首を横にふる。 「そりゃ、好きな男には言えないよね、三人に 回さ……」 「やめなよ!」」 次に、清水さんの言葉を遮ったのは 保奈美ちゃんだった。 「言い過ぎだよ」 「……………」 シン……となった教室から 中山くんは 鞄を抱え、荒々しく席を立って飛び出した。 「中山くん?!」 「寛太脱走?」 HRもまだ始まらないのに 飛び出した中山くんは 窓から外を見ると グラウンドを走っていた。
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