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「地元に密着したバンドを目指して、無い軽音部を設立……ねぇ
まだ活動始まったばっかりなんでしょ?」
プロデューサーなのか、
夕方番組の放送予定内容と確認しながら
「組み込む枠ないな」
アナウンサーと話している。
「ただ、………ボランティアをするから他と違う訳じゃないですよ」
緊張しながら
私は
やっとアピールを始めた。
「まだ評価してもらえる機会がないだけで
きっと地元誇りのバンドになると思います」
中山くんが
驚いたように私を見て
「良かったら
見て
聴いてください」
"空近" のステージのDVDを
バッグから取り出した。
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