恋-2

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____キスしちゃうんだ………… 今度こそ、茶化さないで 私に近付いて来て欲しい。 そう思いながら 目をつむって 私の頬を触る中山君の手の甲に、自分の手を重ねた。 教室は汗ばむほど、 暑いはずなのに 中山君からは 汗の匂いはしなかった。 「………ダメだ……」 「えっ?」 目を開けると 長い前髪で見えない目元と 高い鼻筋の横顔が なんだか悲しく見えて 「何がダメなの?」 彼の失意が私にまで伝わり 声が震えてしまう。 「俺には、河合さんに触れる資格…ない」
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