恋-2

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教室を出ると、 「!」 入り口近くに女の子が立っていた。 「……あ……」 マグカップの女の子……木山さん。 彼女もまた、暗い顔をして 廊下を走って去ってしまった。 「……聞かれちゃったかな?………」 きっと、 中山くんの停学を心配して残ってたんだ…… 彼を好きな女の子は たくさんいる。 「ヒドいこと言っちゃった………」 校門を出てしまうまで 走って、 泣かない我慢をしてたけど どうすることもできない現実に 無力な私は 『レイさん、 ズルい………』 ただ ただ 決定的な失恋を 実感するしか無かった。 ………中山くん、 どうするの?………
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