64人が本棚に入れています
本棚に追加
教室を出ると、
「!」
入り口近くに女の子が立っていた。
「……あ……」
マグカップの女の子……木山さん。
彼女もまた、暗い顔をして
廊下を走って去ってしまった。
「……聞かれちゃったかな?………」
きっと、
中山くんの停学を心配して残ってたんだ……
彼を好きな女の子は
たくさんいる。
「ヒドいこと言っちゃった………」
校門を出てしまうまで
走って、
泣かない我慢をしてたけど
どうすることもできない現実に
無力な私は
『レイさん、
ズルい………』
ただ
ただ
決定的な失恋を
実感するしか無かった。
………中山くん、
どうするの?………
最初のコメントを投稿しよう!