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涼君の言葉にみんな反応し、
窓から校庭を見る。
「本当だ、中山だ」
制服を着て
正面玄関に入る彼は、手ぶらで
表情は重いかんじ。
「何しに来たんだ?」
「おーい!かんたー!」
窓から白石君が手を振ったけど
気付かずに中に入ってしまった。
「謹慎中って、学校にいちいち日記みたいなの提出するんだっけ?」
寿くんの問いに
「いや、一週間に一回くらいだよ
別件じゃね?」
穂高先輩は、答えながら窓から校舎を見た。
「なんだろな………」
「……………」
終業式のとき
私は中山くんを突き放した。
気まずくなりそうだから、しばらくは会いたくない。
黙々とキーボードの練習をする。
「養護施設の誕生祝いライヴだけは、
中山くんも出てもいいみたいだから
それまでに、上手くならないと……」
「中山、出るかなぁ………」
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