恋-2

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「あっ、 今度は寛太の母ちゃんだ!」 白石君が再び、校庭を窓から見る。 「えっ?」 私も慌てて覗くと、 パンプスの音がカツカツ聞こえて 中山くんに似た、背の高い綺麗な婦人が 玄関に入っていくのを目撃した。 「あそこんち、美人ばっかだな」 穂高先輩も目で追いながら 更に顔をしかめてしまった。 「火事の賠償でもあるのかな……」 「まさか……」 でも 胸騒ぎがした。
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