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レイからの電話。
いつもみたいな、探りをいれるような感じじゃなくて、
焦った感じで
「早く帰ってきて」
こればっかり繰り返す。
アル中気味だから
仕事もなかなか決まらず
母さんも義父も手を焼いてるようだ。
「ただいま……」
リビングでテレビを見ているレイは、
珍しく酒は飲んでいない。
「なんか、あった?」
俺がソファーの前に立つと
レイはゆっくりと立ち上がり、俺の手に何かを握らせた。
小さなノート………
「これ…………」
「母子手帳」
そして
俺に
また
魅惑的な
キスをした。____
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