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みんな練習そっちのけで
中山くんの携帯電話にメールしたりしてた。
「親まで来なきゃ行けないって
親が講義してんじゃないの?
タバコは元から吸わない奴だったし。」
「…………」
穂高先輩は
ベースを置くと
部室を出て、新校舎の方へ向かっていた。
「先輩!」
中山くんは
私と
穂高先輩、両方守ったんだよ。
「ついてこなくていいから、いちいち。」
職員室前で呼び止めた私を見た穂高先輩は
何かを決めたみたいな顔をしていた。
「俺は退学になったって
音楽があれば、生きていけたんだ」
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