恋-2

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中山くんがボーカルじゃないバンドは考えられないと、 "空近" の活動は 中山くんが参加できるように、学校関連なしでライヴをしたいと 穂高先輩は更に続けた。 「軽音部を存続させたい奴は、頑張ってくれていいよ」 「……………」 みんな、何も言わなくなった。 「河合さん」 「………はい」 「巻き込んだのに、途中でこんなんなって、 ごめんな。」 巻き込まれた、なんて 思ったことない。 どんな形でも 中山くんのそばにいられることが嬉しかったから。 「私も、"空近" 続けてもいいかな?」 ―――"空に近い場所" 私には 好きな人に、 一番近い場所だから。
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