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終業式も参加できないまま、
穂高先輩を含めて
軽音部部員、全員、校長室に呼び出された。
「不祥事を起こしたら、
部は即廃部と言ったね」
校長は、頭を抱えながらため息をついた。
「応援していたんだよ………」
「確かに火は部室から出たかもしれないけど
俺たちは7時前には鍵かけて帰ったし
今、軽音部で煙草吸う奴なんかいませんよ」
中山くんは強い口調で校長を諭す。
そう、
穂高先輩もとっくにに止めてしまって
今は飴のカスを散らかして
私に怒られるくらい。
「みんな、持ち物
全て見せろ」
きっと、二年生の谷口達の仕業なのに
悔しい濡れ衣に
みんなしぶしぶ、鞄や持ち物を提出し
シャツ、ズボンのポケットを探られた。
「河合さんは保健室に行ってください」
校長が女の先生を呼んだそのとき
「穂高、これ、
何に使うんだ?」
穂高先輩の鞄の底から
ライターが出てきてしまった。
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