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先に終業式を終え
HRも終わってしまった教室に
中山くんと白石くんと
私だけになる。
「二学期早々まで謹慎
長くね?夏休みも何もできやしない」
机の中のものを鞄に入れながら
中山くんは、いつもみたいに軽く言った。
「寛太が家にこもりっきりとか無理だろ?」
白石くんの言葉に
またチクリと胸が痛みだす。
レイさんがいる家に
こもりっきり………
「中山くん、どうして
谷口達のこと話させてくれなかったの?」
谷口たちは
先生たちだって目をつけているし
普段の素行の悪さだって気づいてるはず。
話せば……
「ブー!」
「ん?」
「先に帰ってて、あとでお前んち行くから」
返事をくれないまま、
教室に二人きりになった。
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