警告

3/8
前へ
/1520ページ
次へ
だって、 私と一之瀬君は職場では必要以上の会話はおろか、目を合わす事すらしていない。 まぁ、やたら意識しすぎてかえって冷たくしちゃってるって言うのあるかもしれないけれども…… まるで青春真っ盛りの、好きな女子の前で素直になれず、苛めてしまう中学生男子!? まぁ、新しい話題好きの先輩たちの事だから 過ぎ去った事はとっとと忘れて、面白い新たな話題に次から次へと乗り換えていくっていうのもあるけれど。 それに、先輩たちが一之瀬君に私との関係を問い正した事は一度も無いみたいだった。 だって、一之瀬君は幾つもの顔を使い分けている。 先輩たちはきっと、彼の事をクールな人だと勘違いしている。 外で会えば、可笑しな事を言って笑わせてくれるし、 患者さんの前では、いつも優しい笑顔で人気者の施行者。 でも、ナースステーションでは全く違う顔。
/1520ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8348人が本棚に入れています
本棚に追加