故郷

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帰り道 道の駅で特産物を見て、あれこれと意見を言い合って 大和町の無料の足湯に浸かって一息入れて 寄り道だらけで郡上八幡へと向かっていった。 「お兄さん、お腹空いたよね?」 出発前、少し早目に昼食を取ったからお腹が空いてきていた。 「お姉さん、お腹空くと直ぐ分かる」 一之瀬君が面白そうにクククッと笑った。 「分かるって、どういう事?」 「そわそわして落ち着かなくなるじゃん」 ヤダ……! 恥ずかしい……!! 「……それ……絵里にも言われる……」 「絵里って、確か妹さんだよね?」 「そう、全く同じ事言って笑うんだけど」 「やっぱり~お姉さんは「待て」が出来ないんだよ 犬にはなれないね」 「私、犬じゃないから別にいいよ」 「あっ間違えた! お姉さんは、ウッキーさんだったよね? 郡上の山で育った山猿だったって忘れてた」 「酷いなぁ」
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