外泊

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「お兄さん聞いてる?」 「えっ!?あっ…聞いてるよ。 次の担当者会議の事だったよね?」 「違うよ…その話はさっき終わったよ。 今は、来週の事、話してたでしょ」 「あっそうだった! ……ごめん……」 「大丈夫なの?もう帰ろっか?」 「ううん、大丈夫」 一之瀬君は、そう言ってハンバーグを切り分けて口に運びだしたけど みるみるうちにまた瞼が下がってきている。 食べてるのか、寝てるのか、しゃべってるのか…… 全部が全部、中途半端。 子供みたいな姿に苦笑してしまうけど、一之瀬君が眠たいのも無理が無いと思った。 今日は、私の遅出勤務が終わってから会う約束をしていた。 通常の勤務終了は20時半。 だけど…… 患者さんへの看護プランのダメ出しを頂いてしまった私は、勤務時間終了後も修正に頭を抱えていた。 で、結局…… 病院を出たのが21時半頃。 それから、一之瀬君に家まで迎えにきてもらって、ファミレスに着いて 今、やっと夕食中。 時刻は、22時半を過ぎていた。
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