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まるで、彼の残していった熱が
まだ私を犯しているみたいだった。
私……
どうかしてる………
ただ口唇を重ね合わせただけなのに
未だ残る余韻が、私の体を掻き回す。
彼の熱をもう一度欲しいと言っている。
もっともっと強い熱を欲しい……
だけど、私の中の何かが
それにブレーキを掛けた。
今の私にとって
彼はかけがえのない
愛おしくて、大切な人。
でも、目の前の快楽に流されてはいけない。
一時の感情に溺れてはいけない。
理性を失ってはいけない。
そうしなければ……
わたしは、きっと……
また………
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