9年前

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その指摘に慌てて緩んだ口元を引き締める。 だって…… 送られてきたメールがあまりに可愛らしい。 そして、それが酷く遠回しのお誘いだと分かる。 【うん、絵里とお茶してる。 楽しいよ】 【それは良かったね。 で、映画観に来てくれるんでしょ?】 今度はあからさまなお誘い。 また、笑ってしまう。 【誘ってるんでしょ?】 【分かった? 何時に迎えにいけばいい?】 【6時半くらいかな】 【了解!!】 「あ~あ、真菜はハマっちゃってるね。 知~らないっと」 結局、今夜も彼の家に行く事を伝えると、絵里は呆れ顔で残りの抹茶プラペチーノを飲み干した。 忠告されて直ぐこれなのだから…… 自分でもバカだと思う…… でも、今の「会いたい」って気持ちは止められないんだから仕方がない…… *お知らせ* 真菜と櫻井晃の番外編は、応援特典小説としてあります。 「二十歳のある夜」 閲覧年齢制限有です。
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