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その指摘に慌てて緩んだ口元を引き締める。
だって……
送られてきたメールがあまりに可愛らしい。
そして、それが酷く遠回しのお誘いだと分かる。
【うん、絵里とお茶してる。
楽しいよ】
【それは良かったね。
で、映画観に来てくれるんでしょ?】
今度はあからさまなお誘い。
また、笑ってしまう。
【誘ってるんでしょ?】
【分かった?
何時に迎えにいけばいい?】
【6時半くらいかな】
【了解!!】
「あ~あ、真菜はハマっちゃってるね。
知~らないっと」
結局、今夜も彼の家に行く事を伝えると、絵里は呆れ顔で残りの抹茶プラペチーノを飲み干した。
忠告されて直ぐこれなのだから……
自分でもバカだと思う……
でも、今の「会いたい」って気持ちは止められないんだから仕方がない……
*お知らせ*
真菜と櫻井晃の番外編は、応援特典小説としてあります。
「二十歳のある夜」
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