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「先に寝る準備をしたほうがいいよ」
という彼の提案の下、
急いでシャワーを浴びてラフな服装に着替えて
途中立ち寄ったコンビニで買ったポテトチップスやコーラをテーブルの上に一杯並べた。
そして、ソファーでスタンバイ。
部屋の明かりを消して、大きな一枚のタオルケットに2人で包まった。
ファンタジーっぽいアドベンチャー映画。
お互いに好みだってことはこれまでの会話から分かっていた。
ジョニー=デップ扮する海賊が滑稽な動きととぼけた表情でヒョコヒョコと歩く度に、2人で笑う。
相変わらずCMに入る度に、一之瀬君はお菓子を手渡してくれたりと甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる。
あっという間の2時間半。
23時半
私たちは先日みたいに揉める事もなく寝室に足を運んだ。
「お姉さん、おいでよ」
ニコニコと笑って手招きする彼に誘われるままにベッドに入り、
口唇を重ね合わせた。
ただ、それだけで全身がとろけるようになる。
抱き締められて伝わってくる彼の香りと体温が心を満たし
もっともっと彼を近くで感じたくて、きつく抱きしめ返した。
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