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「そうなんだぁ、知らなかったぁ。
後は、姫路城にも行ってみたいなぁ」
「別名、白鷺城ですよね。
今は改築中ですけど、汚れを取ったらビックリするくらいに白くなったらしいですね」
意外にも私達はお城談義に花を咲かせていた。
私は割と歴史が好きだ。
今の言葉で言うと「歴女」っていうのかな。
多分、父親の影響があるのだと思うけど、小さい頃から歴史の本を読んだり、古い建造物を訪ねたりするのが好きだった。
「でも、一之瀬君がそういうのが好きだなんて意外だね」
彼オススメのアニスおばさんのパイ包み焼きを口に運びながら話す。
パイの中から流れ出るホワイトソースが確かに美味しい。
自然に顔がほころんでくる。
「それ、美味しいですか?良かったです。
それに…意外ですか?」
一之瀬君は不思議そうな顔をした
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