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祖母:「月(るな)や、どうだい?薬草の使い方は、分かるかい?」
月と呼ばれて振り向いたのはこの世界では見たことのない、月明かりを吸い込んだ様な見事な銀色の髪に色素の薄い睫毛、薄紅色の唇をもつ少女だった。
月:「お婆ちゃん、うん大丈夫だけど、この薬草の名前が分からないの…」
月はすり鉢の横に置かれたカゴから一つ薬草を取り出し祖母に渡した
祖母:「これはねぇ~…」
祖母は薬草を細かく観察した。
ここはマッドと言う小さな街だ月とその祖母があけている小さな薬屋は、ひっそりと街の隅にある。知る人ぞ知る。目立たないが祖母の腕前はぴか一と言っても過言ではない。
月は小さな頃から祖母の薬草を使った今時珍しい薬に興味を惹かれ今では祖母に負けぬ腕前だ。
だが、それだけではない。
月には何故か不思議な力が幼き頃から備わっていた。両親は早くに亡くなり祖母と2人だけの生活を17年おくっている。
祖母:「あぁ!分かった。これはね、サザソウと言うんだよ」
月は感心の声を出しながら、メモ帳に記した
祖母:「月は勉強熱心ねぇ。でも、程々にね」
祖母はよいしょと立ち上がり何処かへ行ってしまった。
月は暇さえあれば薬草を調合する日々をおくっていた。その様子を祖母は見てきて思ったのだ…
祖母(月や…お前は気付くはずもないもないだろうけど…年々その姿は似てきているよ…『アレ』に…普通の〝人間〟にはできない事をしているお前が…)
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