第2章

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あぁなるほどね。確かに一番長いし兄貴分で面倒見がいい横澤さんには愚痴も言いやすいし相談もしやすい。 だからって蓮二さんに不満を持つ人間はいないだろうけど、そういう事も考えてたのか。 「まぁ悪気があってじゃないから店長の事悪く思うなよ」 「思いませんよ。でもちょっと気まずいと言うか恥ずかしい…」 横澤さんの言葉に頷きながらも全てがバレている事に居たたまれない。 そんな話をしていると赤尾くんが出勤してきた。 「おはようございます!あっ僕最後じゃなかった、良かった~」 向井さんが辞めたことを知らない赤尾くんは暢気にそんな事を言っている。 「向井は辞めたからお前が最後だよ」 その後、横澤さんに説明をされた赤尾くんは何故か嬉しそうだった。
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