第3章

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暫く舞と遊んだ後、あがってお茶でもと言ってくれた由美さんの好意を断り家に帰る事にした。 帰り際、貴方の家なんだから遠慮しないでと言ってくれた事が嬉しかった。 近いうちにまた来て、今度は両親や兄貴にも会えたらいいなと前向きな気持ちで思っていた。 気分の良かった俺は、今日は何か作ろうと夕飯の材料を買うためスーパーに寄って行く事にした。 凝った物は作れないが、それなりに料理は出来る。 誰かの為に作る料理ならいつもより気合いも入るってもんだ。 そんな気持ちで食材を選ぶ俺の顔はきっと弛んでいたに違いない。 京にいと一緒に食事をする光景を思い浮かべ、それも悪くないと1人呟いた。
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