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「何で一番下っ端のあいつが教育係みたいになってんだ」
「まぁいいじゃないですか、誰が教えても同じですよ。
赤尾くんだってもう1年はいるんだし」
自己紹介が終わった直後、蓮二さんが言う前に羽山くんを引っ張って進んで案内していた。
蓮二さんも横澤さんも何か言いたげだったが諦めたみたいだ。
店がオープンするとポツリポツリとお客さんが入り始めた。
常連客はカウンターで酒を用意している羽山くんに気付いて蓮二さんに聞いているようだった。
オーダーを受けた俺は厨房に入り横澤さんの元へ。
料理の注文が増え始めそのまま横澤さんのヘルプに入った。
無言で淡々と注文をこなしている間にも次から次にオーダーが入ってくる。
今日はいつもより料理の注文が多いなと思いながらも手を動かし続けた。
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