347人が本棚に入れています
本棚に追加
/181ページ
羽山……幸広……
・・・・・。
ダメだ、分からない。
宗蘭って呼ぶくらいだから親しかったのかもしれないけど心当たりがない。
申し訳ない気持ちで眉を下げると素直に謝った。
「ごめん、分からないや。何の知り合い?」
「じゃあ、奥田 幸広なら分かる?」
……奥田……幸広……!!
「えっ!?まさか中学まで一緒だった幸広!?」
「やっとかよ!うわぁ結構辛いぞ今。俺はすぐ分かったのに!」
あの幸広がこいつ?全然違う!絶対分かるわけない!
どこかで落ち着いて話そうという事になり、まだ開いてる居酒屋に入った。
「つうかいつぶりだよ?転校したのって中学2年の時だよな?」
「そう。だから11年か?親の離婚で母親の実家に行く事になって転校して、ずっとあっちに居たんだけど俺はこっちが好きだったから1人で戻って来たんだ」
最初のコメントを投稿しよう!