第4章

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お互いの事を一頻り話した後、ラストオーダーと共に外へ出た。 「なぁ今度うちに遊びに来いよ!美味い酒あるし」 幸広に言われた俺は二つ返事で了承し、また明日と言って別れた。 帰宅して扉を抜けると、ちょうどホールクロックのチャイムが鳴り始めた。 ソファーに座りボーッと時計を眺める。 今はもうほとんど分からなくなった傷を触るように額の右側に触れる。 あれは小学校5年の時だった。学校の帰り道、幸広と2人で帰る途中中学生にちょっかいを出された。 幸広は女の子みたいだったから良く揶揄われたんだ。 それを庇って中学生と揉み合っているうちに俺は突き飛ばされて額に怪我をした。 たまたま近くにいる大人が駆け付けてくれて中学生を叱ってくれて、その後は幸広と一緒に診療所へ帰りじいちゃんに手当てをしてもらった。 大して麻酔が効いていないうちに2針も縫われてかなり痛かったな。 でも幸広の手前、かっこつけて強がって泣き言1つ溢さなかった。
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