第4章

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風呂からあがると冷蔵庫の前で京にいが水を飲んでいた。 今しがたの自慰行為に何となく後ろめたさを感じぎくりとした。 「おかえり。今日は遅かったね?」 「あぁ。京にいは起きてたの?」 「ううん。目か覚めて喉が渇いたから水飲みに来た」 あれ?そういえば今日は土曜日なのに俺が出掛ける時京にい居なかったよな? 「そういえば今日休みだよな?出掛けてた?」 「うん。気になる入院患者がいたから病院に」 なるほど。心療内科は心意的なものが原因で病気に罹患した患者を診ている。 だから入院している人がいてもおかしくはないんだ。 「そうか。じゃあ俺寝るから、おやすみ」 そう言って歩き出した俺を京にいが引き止めた。
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