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 男自身を銜えたまま、シルファはその膝の上に、向き合うように抱き上げられた。 「ああっ……」  とたんに、自分の重みで、深く内側に銜えこんでしまう。 「悪い、だいじょうぶか?」  そんなシルファに、指を伸ばしながらセアドが言った。 そのまま、シルファの頬に触れてくる。 「痛いか?」  小さく問いかける言葉に、シルファは首を振った。  痛くはない。  ただ、内側にいるセアド自身を感じて、どうしようもないのだ。 「どうして……こんなこと……」  それでも、ずっと尋ねてみたかったことを、シルファはセアドに問うた。
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