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「ずっと、シルファが好きだったってこと?」 「そういうことに、なるのであろうな」  二人とも幼かったが、とラルダはそう言って頷いた。 「そんな小さい頃に、人を好きになるものなの?」 「さあなあ。だが、人の思いに、あるもないも、決め付けることは、できないかもしれないな……しかし、よく怒らなかったな」 「えっ?」 「……見たのだろう?」  ラルダは言葉を濁したが、言いたいことはわかった。 「シルファが嫌がっていたら、怒りましたよ」  そう言って、シルフィは俯いた。  そう。  シルファが嫌がっていたら、絶対に許さなかった。  だけど。  セアドの膝の上に抱き上げられて、抱かれていたシルファは、必死にその体にすがりつき、自分を抱く男の名を呼んでいた。
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