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  唇が、体をすべって行くのが わかった。  まるで、自分の体の形を確かめるように、唇は体中のあちらこちらをなぞって行く (……何?)  ぼんやりとした意識で、シルファは呟いた。  その瞬間、体がびくりっとなる。 (あ、やあ!?)  体の一番敏感な部分に、濡れた感触がしたのだ。  自分の足が、大きく開くのがわかった。 誰かが足首を持って、動かしたのだ。 (なっ!? やっ、あっあ……!)  今まで、一度も出したことのないような声が出た。 何をされているのかは、わからない。  だが体の中心に感じる、生暖かく湿った感触(もの)は、確実にシルファが知らないものを呼び覚ましていく。
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