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巫子とは言え、自分は男だ。ヤヌスに言わせれば、その手の欲はほとんど薄いらしいが、体はきちんと動いている、ということなのだろう。 だが、しかし。
このままにしておくには、問題がある。
そう思いながら、自分の寝床から少し離れた場所で眠る、双子の姉を横目で見た。
『だが、堂々としておけってことじゃないぞ。男同士ならともかく、女相手なら』
「……隠しておけって言ってたな、ヤヌス」
まあ、あまり見られたくない姿だ。
それは、陰の日を迎えた期間、隠屋(いんや)に行くのを、シルフィがシルファに見送られるのを嫌うのと同じ理由だろう。
シルファは、シルフィが眠っているのを確認すると、来ていた衣で濡れたところを軽く拭き、立ち上がった。
そうして、住居を出る前に、今は亡き父親が使っていた衣を手に取った。
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