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五分弱程で駅のロータリーに悠斗の車が到着した。
車へと歩み寄り、助手席側へと回ればドアを開けて中へと乗り込む。
「迎えにまで来てもらってごめんなさい。助かったわ、有り難う」
「近くに居たついでだ。気にするな」
「仕事長引いたの？」
「いや、野暮用があってな」
「そうだったの」
「それより良い部屋が見付かって良かったな」
「紹介してくれた悠斗のお陰よ。それに、敷金、礼金の事も聞いた。そこまでしなくても大丈夫よ。私、自分で払えるから」
「それくらいの事はさせてくれ」
…気を使うわよ。
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