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だがすぐにコーラに追い抜かれて足を止め、同時に正面から飛びつかれる。
避けようとした私は足を捻り、その場に尻餅をついてしまった。
「いたた…」と、私は涙目で、腰から下をさする。
「なんでコーラが動くのよ?夢にしてはリアルだわ。痛いし、最悪だし…」
私は自分の胸元によじ登って来たコーラに問い掛けた。
いつの間にか、コーラのペットボトルには小さな手足と顔が生えている。
「ふふふ…それはでしゅね。日本で一番、使うのは醤油なので、アタチは炭酸醤油にヘンゲしたんでしゅよ」と、ドヤ顔でコーラが言う。
コーラの顔は女っぽいし、喋り方と声も女っぽい。
「変化?貴方、キツネかタヌキなの?それともイタチ?って言うかメス?」
冷静に対応をしようと思っても、私の頭の中にはハテナが飛び交っている。
そんな私の前に、人指し指が突き付けられた。
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