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引っ越しの荷造り半ばの段ボールが並ぶ部屋。 いつも広く感じていたはずのシングルベッドは、今朝に限ってはとても窮屈だ。 隣に感じるのは人肌の温もり。 すやすやと寝息を立てる彼の寝顔を確認し、私は幸せと後悔が共存する複雑な思いを抱きながらベッドから這い出した。 広くなった床に散らばる衣類。 その様子は昨日の情事を思い出させ、再び胸がドキドキと高鳴ってしまう。
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