246人が本棚に入れています
本棚に追加
本当は会わない方がいいとわかっていたのに、つい誘いに乗ってしまった弱い私。
「さっきと同じ、キールでいいか?」
「あっ、はい!」
松阪先輩は店員を呼び、空っぽになっていたグラスと引き換えにお替りのキールをオーダーしてくれた。
彼から連絡があったのは、仕事納めである30日の昼の事。
年が明けた3日、彼は私より一足先に東京へと旅立つ。
その前にどうしても会いたいと言われ、私はこの日仕事を終えてから、松阪先輩と共にすすきのにあるスペイン・バルを訪れていた。
最初のコメントを投稿しよう!