都会の揺り籠

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「俺が誘わなくても、美月も東京に行く事になるとはねぇ。 で、そのアルバイトってどんな業種なの?」 そう問われ、私は一瞬返答を躊躇した。 さすがに“風俗”とは言えない。 私は自分の抱える事情を少しだけ話しながらも、この場では適当に嘘を繕うしかない。 「24時間営業の無認可保育園です。 実は私、借金があって・・・。 できるだけ多く働きたいから、大変だけどこのアルバイトを選んだんですよ。」
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