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ジョーの体から離れ、ニッコリと笑顔を見せる。 いつの間にか作り笑顔が得意になってしまった。 多くの客に愛想を振り撒き、少しずつ私は自分自身を“売り物”として繕う事に慣れていったから。 「じゃあ、またね・・・?」 小さく手を振り、ゆっくりと彼に背を向ける。 足早に戻るのは恋人の元。 お手洗いに行ったはずの私を、博也は1人ロビーで待っているのだ。 これから共に暮らし、いつかは私を妻として迎えてくれる真っ直ぐで優しい人・・・。
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