246人が本棚に入れています
本棚に追加
そう返答したと同時に、私の前にキールが運ばれてきた。
松阪先輩は自分の手元にあるグラスを揺らし、ワインの香りを堪能しながらその中身を一口含んだ。
ワインの風味を堪能しつつも、彼の視線は私の方を向いている。
「美月。」
「は・・・はいっ!」
「それ、飲んだら出ようか?
今夜は2人きりでゆっくり過ごしたい。」
この言葉の真意は・・・?
ドクンと胸が脈打つ。
来月から同居する事にはなったものの、まだ私たちの関係は・・・―――
最初のコメントを投稿しよう!