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散った花びらを手にとる私
それを見つめて
笑うわけでもなく
泣くわけでもない
何もわからなかった
わからないフリをしていたの
ちがう…わかりたくもなかった
そのことを…
散った花びらは
とても冷たくこわかった
さっきまでは確かにいたのに
いたはずなのに…
もういないのだと…知らされてしまった
手をのばしても
風にとばされ
遠くにいってしまった
もう私の手の届かない場所へ
私はただ見上げることしか
できなかった…
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