忘れられない、言ノ葉

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だけど、その幸せですら、あっけなく奪われた。 クラスの男子の、たった一言 『羽田野って、山内と家隣なんだろ?』 その一言で、全部コワレタ 『えー。マジで?』 『二人って仲いいの?』 いつもは、誰も回りに来ないのに、この時だけは囲まれた。 怖かった 怖くて怖くて、震えが止まらなかった。 『マジで?山内の家のとなり?』 『う、うん・・・』 『へぇ・・・山内ってもしかして、』 『?』 『羽田野のこと好きとか?』 『っ!?』 恥ずかしかった バレて、赤くなったと思う。 だって 友達もいない そんな私がいきなり男子に囲まれて そんなこと言われたら、戸惑うに決まってる。
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