忘れられない、言ノ葉

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『羽田野ー!山内が羽田野のこと好きだって!!』 当時から、ひーくんはクラスの中心だった。 良い意味でも、悪い意味でも。 何をしてもすぐ噂になる人だった。 そんな彼を、クラスの男子がからかう。 ひーくんは不機嫌そうで。 そんなひーくんに、言い出しっぺの男子がなにか耳打ちをした。 すると、ひーくんは目を見開いて 目の前の椅子を蹴飛ばした。 ガタッガタン 椅子と一緒に、机も倒れて その音に騒然としていた教室が 一瞬で静まり返った。      『やだよ、あんな汚いやつ』
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