柄にもないことはするもんじゃない。

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そして翌日。 相変わらず露出の少ない格好をしたりのと、ただひたすらショッピングモールのなかを歩き回る りのは俺に手を引かれながらも困惑顔だ。 「ひーくん...?」 「あ?」 「どこいくの?」 「別に」 「そ、そう」 りのは俺のそっけない返事にキョドりながらも、キョロキョロと店に目を配る 「ぁ」 そう小さく呟く声 りのの視線の先には、ピンクのワンピースをきたトルソー レース?がついてる。 あぁ、りのが好きそう。 「あれか」 「え?え?あの、ひーくん?」 急に目的をもって動き出した俺に、りのはビックリしながらも必死についてくる。 「いらっしゃいませー」 「・・・あ、りの。お前服のサイズは?」 「え、あ、Mです」 「ん、すいません、あのピンクのやつのM下さい」 「え?!」 「はい、ご試着されますか?」 「はい」 「え、待ってひーくん 私ああいうのは」 「何?まさか汚いから着れないなんて言わせねーよ? それ以外に理由あるなら聞いてやる」 「っ、お金ない、ょ」 「かーちゃんから預かってるだろ?」 「・・・ぁ、カード?」
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