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「はぁ」
キラキラした部屋に荷物を放り出す
さすがに買いすぎて重かった。
「ごめんね」
「いいよ、べつに。
本当は金だって俺が出せればよかったけど」
「ううん、選んでくれて、うれしかったょ」
「ん」
ソファに座って、りのを呼び寄せる。
「?」
「あー、その、」
何て言い出せばいい?
傷つけたくない
「りの」
「うん?」
「この傷、見られるの嫌か?」
ゆっくり
りのの左の手首を掴む
あまり目立たないけど、確かにそこに存在する傷に
そっと、触れる
「・・・」
「りの」
「うん」
「おい、泣くな」
「ぅ、ん」
なんで泣くんだよ。
聞いただけなのに。
くそ
全然うまくいかねぇ。
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