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清吾は、島民と共に敗走。
もう、隊としての統率は取れていず、ばらばらに。
それでも、島中央部のタポッチョ山の洞窟等に隠れゲリラ戦を展開していた。
清吾も、吾郎も奇跡的に生き延びたが、7月7日残存兵力3千名にての万歳攻撃。
清吾は、目の前で吾郎が敵機関銃の餌食になるのを見て、その場に立ち竦んだ。
「吾郎、ごめんやで」
「俺は、生きて帰りたい!」
清吾は1人、万歳攻撃に突入せず、其処に隠れた。
何とか一命を取り留め敗走するも、守備隊は玉砕。
残った島民も、更に北へと避難。
生き残った兵も、小隊を組んでの単発的なゲリラ戦。
自決か、万歳攻撃かの選択しか残されていず、島民に
「我々の力及ばず、申し訳無い」
「貴方方は、民間人なので降伏して下さい」と
然し、別の兵が
「俺は、ガダルカナルでも戦ったが、彼処では民間人も虐殺されたぞ」
「日本人として、名誉の自決を」と
島民も敗走する際、無差別銃撃を受けた恐怖から
「なら、自決しかないか!」
「虐殺、暴行される位なら北の岬から身投げするしか」
この言葉を機に、島民は次々身投げ自殺。
清吾は、叫んだ
「生きて、帰りましょう!」
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