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清吾は、豊橋にある第18歩兵連隊に入隊。
毎日毎日、早朝からの訓練
全ての装備を携行(約30Kg)歩兵銃も勿論持っての歩行訓練。
毎日、30キロの歩行。
足には、豆が出来かなりきついが、清吾は漁で鍛えた体で何とかこなしていた。
但し、兵役に無理のある無理から招集された、中年や体力の無い者は、毎日上官から容赦無い罵声が。
後は、銃剣術。
歩兵銃の先にナイフを取り付け、敵兵に向かって刺す訓練。
至近距離では、一番の戦闘方法。
それに、ひたすら塹壕を堀る。
自分が、屈んで隠れるだけの穴を掘り、又それを埋め直す。
その基礎訓練が終われば、歩兵銃の銃撃訓練と分解清掃。
かなり厳しい訓練のせいか食事の後は、泥の様に眠るという毎日。
その中でも同じ村出身の木村 吾郎とは励まし合い、冗談を言っては訓練に耐えた。
基礎訓練も終了し、本隊との合流を待っていると上官より
「貴様達も、天皇陛下の赤子(せきし)として、鬼畜米英に対峙する時がやって来た」
「詳しくは、追って通達する」
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