ブンタンサバネタ

5/11
前へ
/12ページ
次へ
清吾は、豊橋にある第18歩兵連隊に入隊。 毎日毎日、早朝からの訓練 全ての装備を携行(約30Kg)歩兵銃も勿論持っての歩行訓練。 毎日、30キロの歩行。 足には、豆が出来かなりきついが、清吾は漁で鍛えた体で何とかこなしていた。 但し、兵役に無理のある無理から招集された、中年や体力の無い者は、毎日上官から容赦無い罵声が。 後は、銃剣術。 歩兵銃の先にナイフを取り付け、敵兵に向かって刺す訓練。 至近距離では、一番の戦闘方法。 それに、ひたすら塹壕を堀る。 自分が、屈んで隠れるだけの穴を掘り、又それを埋め直す。 その基礎訓練が終われば、歩兵銃の銃撃訓練と分解清掃。 かなり厳しい訓練のせいか食事の後は、泥の様に眠るという毎日。 その中でも同じ村出身の木村 吾郎とは励まし合い、冗談を言っては訓練に耐えた。 基礎訓練も終了し、本隊との合流を待っていると上官より 「貴様達も、天皇陛下の赤子(せきし)として、鬼畜米英に対峙する時がやって来た」 「詳しくは、追って通達する」
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加