ブンタンサバネタ

9/11
前へ
/12ページ
次へ
そして、突然に敵は現れた。 6月11日、敵戦闘機、延1100機による奇襲攻撃。 折角整備した飛行場に、徹底爆撃。 日本軍の飛行機は、一機も飛ぶ事無く壊滅。 その翌々日13日には、戦艦8巡洋艦11を伴った、敵上陸部隊7万が。 18万発の艦砲射撃により、守備隊の戦車・野砲は殆ど壊滅。 だから、言わんこっちゃ無い! あれでは、単なる攻撃目標。 清吾は、歯ぎしりし後方へ避難。 島民達も、慌て 「兵隊さんは、わし達を守ってくれますよね」と 然し、敵の攻撃により通信網も寸断され、組織的な行動が出来ない。 敵海兵隊2万の上陸により、益々混乱。 その夜、残った兵員と村人はさらに奥へと避難。 16日、残存する戦車を集め6000の大隊が一斉攻撃。 然し乍ら、圧倒的な敵火力により壊滅。 逃げ惑う兵隊や、民間人に対して無差別発砲。 これは、後々迄に島民の恐怖に。 海上では、南雲中将率いる連合艦隊が、マリアナ沖海戦に。 ここでも、敗北を喫した日本軍は制海権も制空権も奪われ、大本営はサイパンを見放した。 清吾は、敗走しながらも島民を励ました。 「必ず、生きるのですよ」と
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加