7人が本棚に入れています
本棚に追加
『―――ぁ…エリカ!目が覚めたのね!?』
(ん…?)
気がつくとそこは見知らぬ部屋で、見知らぬ女性があたしの横で、あたしを心配そうに見つめていた。
『学校の近くで倒れてたって聞いたから心配したのよ…ねぇエリカ、どうしちゃったの…』
………まって待ってマッテ。
『隠し事をしているみたいだけど、何かあったんじゃないの?』
ねえッ……
チョットマッテストップWait!!!!!
「いや、えっと…」
ねえねえエリカって……誰?
てかてか、アナタは……誰?
『家族にさえ言えないような嫌がらせか何か、されてるんじゃないの?』
いやいやナニ...言ってるの?
はたまた、ここは……ドコ?
「やっ!だか…―――ら…」
ふと、寝ていたベッドの正面にはドレッサーがあるということに気づき、鏡に写し出されたその姿を見て、あたしは言葉も発せなくなる。
そもそも、あたしは一体誰なのよ。
.
最初のコメントを投稿しよう!